株式会社ORPHE(オルフェ)様

スマートシューズによる歩容解析サービスプラットフォーム

スマートシューズ、ウェアラブル、映像などのマルチモーダルデータをindash基盤で統合解析

プロジェクト概要

本システムでは、ORPHE社開発の小型で高性能なセンサーデバイス「ORPHE CORE」を搭載したスマートシューズで取得される歩行挙動データを中心に、ウェアラブルデバイスから取得される心拍データ、および動画データによる姿勢検知などを統合的に収集/分析することで、高度な可視化とパーソナライズされた歩容解析による歩行/走行改善を目指しています。

プロジェクトの背景

リハビリテーション/歩行改善/走行改善の現場では理学療法士やセラピストなどのスタッフにより、対象者一人一人の状態を把握しながら改善プログラムに取り組んでいます。対象者の状態把握には高度な知見と経験が必要となり、人手不足も課題となっています。ORPHEでは小型で高性能なセンサーデバイス「ORPHE CORE」を搭載したスマートシューズとウェアラブルデバイスのバイタルセンサ、映像からのAIによる姿勢検知などを組み合わせた、スマートシューズプラットフォームを構築し、データによる改善現場での課題解決を目指しています。

プロジェクトのシステム概要

本システムでは、スマートシューズに搭載されたORPHE開発のセンサーデバイス「ORPHE CORE」による歩行挙動データ、スマートウォッチから心拍データ、および姿勢を捉えるための動画をスマートフォンを介してintdashにストリーミングし、統合収集します。さらに動画データからAIモデルによりリアルタイムに骨格を検出しデータ化しています。 これらのデータは intdash 上にマルチモーダルな時系列データとして管理され、リアルタイムまたは過去のデータレビューにおける歩容の可視化や分析に活用されます

Visual M2M Data Visualizer をベースにカスタマイズした「ORPHE ANALYTICS Viewer」ではダッシュボード上で統合的に可視化することで、明瞭な状況把握が可能となり、リハビリテーションや歩行/走行指導、歩行者の安全環境研究に活用することができます。

また、歩容解析では、ORPHE開発の動作分析ソリューションORPHE ANALYTICSに intdash SDK for Python を介して連携することでリアルタイム分析を実現し、即時解析の自動化をサポートします。

【システム概要図】

※構成図は開発中のものです。

今後の展望

ORPHEでは、リハビリテーションなどを目的とした医療機関での利用や、スポーツ施設におけるランニング・歩行のスポーツ指導など、幅広い利用に向けて本システムのサービスプラットフォーム化を準備しています。

intdashでは1つのシステム環境で複数のテナント向けに分離された運用環境を提供可能なため、複数の医療機関やスポーツ指導機関、歩行者の安全環境研究などに向けたプラットフォームサービスを1システムで提供することができます。これにより、サービス提供者であるORPHEの運用効率化を実現し、テナント向けにコストパフォーマンスの高いサービス提供を目指すことが可能となります。