intdash Automotive Pro

自動車向け遠隔データ収集ソリューション

intdash Automotive Pro サービス概要

intdash Automotive Proは、 intdash をバックエンドシステムとした、自動車計測向けのSaaSパッケージングです。専用の車載装置と、CANデータを取得するインターフェース機器、クラウドシステム、データ可視化・管理アプリケーションをワンストップでご提供します。
バックエンドシステムのintdashは、リアルタイムストリーミングと、データの永続化を同時実現し、多様な形式のデータを同時に扱うことができます。

データ収集ワークフローの画期的な改善

従来のデータロガーを使ったワークフローでは、計測機器のデータをHDD等のデータディスクに保存、管理し、それらを各計測地点から回収していました。 回収したディスクからPCへデータをコピーし、複数ソースのデータを活用しやすくするための準備として、タイムスタンプを揃えるなどの、後加工処理が必要でした。 intdash Automotive Pro では、計測時にCANやGPS、ビデオデータなどの、複数の計測機器のタイムスタンプを統合し、クラウドサーバーへリアルタイムに自動でアップロードします。これにより、ディスク回収の手間や時間を削減できます。また、タイムスタンプを揃えるなどの、これまで属人的な作業であったデータの後加工処理も不要になり、作業時間を短縮できます。データはクラウドにあるので、複数拠点から同時にアクセス可能です。

Auto Pro System

intdash Automotive Proは、自動車開発のデータ計測における、次のような課題を解決します。

データ収集に時間がかかる

リアルタイムに、データをクラウドへ送信し、収集できます。

データを整理するのに、時間と手間暇がかかる

車載装置でタイムスタンプを揃えたデータを送信するので、すぐに利用できるデータを提供します。

計測しながら、リアルタイムにモニタリングしたい

収集中のデータをライブストリーミングで閲覧可能です。 専用のアプリケーションをインストールする必要なく、ブラウザさえあれば閲覧可能な、可視化Webアプリケーションをご提供します。

多拠点でデータを共有したい

クラウドをベースにしたシステムなので、計測中から多拠点でデータを共有可能です。

導入によるコスト削減メリット

ワークフロー改善によるコスト削減

  • 回収からデータ利用までの時間的コスト(1週間〜1ヶ月以上)を削減
  • データ整理にかかる研究開発人件費を削減
  • データ回収のオペレーションコストを削減(海外、複数拠点でメリット大)

システム構築する際のコスト削減

  • クラウドシステムをゼロから設計・開発しなくてよい
  • 車両データ計測に最適化された、ハードウェアとソフトウェア、クラウド サービスを自社開発
  • 高価な汎用機材を組み合わせてシステムを構築するより、圧倒的にコスト効率が良い
  • 日本国内の主要自動車メーカー各社に採用されている稼働実績

intdash Automotive Pro 概要動画

当ソリューションの概要を動画でご紹介しております。

intdash Automotive Proは、車両データ計測に最適化された、ハードウェアとソフトウェア、クラウド サービスをワンストップでご提供し、お客様の開発DXを推進します。

AutoProシステム構成図

Terminal Systems

遠隔・自動・リアルタイムデータ計測を実現する車載ターミナルシステム

VTC-1910

EDGEPLANT T1 APPLIANCE (NVIDIA® Jetson™ TX2)

  • SIMスロット、GPS内蔵のIoT向けオールインワン設計
  • 車載組込みコンピュータとして利用可能な高信頼性ハードウェア
  • 広い電源電圧仕様(9~36V)で乗用車はもちろん、商用車・建設機械にも安心して利用可能
  • 車載機器に求められるEMC規格(Eマーク)に準拠し、周辺機器や車両電源系統へのノイズ伝搬の抑制と高いイミュニティ性能を実現
  • 広い動作温度範囲 (-20℃~+65℃)
  • 複数のカメラ入力、エンコード処理が可能

計測現場をサポートするユーティリティ

Terminal Config

  • ブラウザベースの設定ツール
  • PCから車載ターミナルへWifi/LAN接続
  • 車載ターミナルの状態確認
  • 送信データのサンプリング設定
  • 送信データのフィルタ設定

intdash Terminal App

  • 車載ターミナルへBLE接続
  • 車載ターミナルの状態を監視・確認

CAN-USB Interface

2チャンネルのCANバスに対応するCAN-USBインターフェイス

  • 2チャンネルのCANバスに対応
  • CANデータに対するタイムスタンプ処理が可能
  • 複数の機器による信号同期
  • 外部計測装置などとの信号同期

intdash(クラウドサービス)

リアルタイムストリーミングと、データの永続化を同時実現し、多様な形式のデータを同時に扱うプラットフォーム

バックエンドシステムの intdash は、リアルタイムストリーミングと、データの永続化の、同時実現を目指して設計されています。そのために、独自のデータストリーミング向けプロトコルである、 iSCP(intdash Streaming Control Protocol) を開発、採用しています。 モバイル回線などの、不安定なネットワーク環境で瞬断が発生した場合にも、自動的なデータの回収シーケンスによって、伝送できなかったデータを車載装置側に一時保存し、回線復活時に自動的に再送信します。これにより、発生したデータを取りこぼすことなく、サーバへ完全回収することができます。多様な形式のデータを同時に扱う前提で設計されたシステムのため、CAN に加えて動画や音声などが混在したデータ計測にも対応します。データ収集時にタイムスタンプを付加するため、すべてのデータに対して時間軸が揃った状態でデータを回収できます。

Data Visualizer

直観的でデザイン性に優れたブラウザベースのユーザーインターフェイス

  • データのストリーム再生、解析グラフ、CSVダウンロードなど、データ解析に必要な機能を提供
  • リアルタイムデータの閲覧/ 蓄積データの解析を多拠点のユーザーから同時アクセス可能

ブラウザがあればどこでも - 美しいデータ可視化

HTML5を駆使し、ブラウザベースのUIを提供。ドラッグ&ドロップの直感的な操作により、ユーザー自身が簡単にダッシュボードを作成し様々な切り口でデータを可視化することが可能

  • 様々なビジュアルパーツによるデータ可視化
  • 各種統計グラフ(ヒストグラム、散布図等)
  • リアルタイム統計表示
  • 2D・3Dモデルによるデータ表示
  • 動画データの読み込み
  • 動画データと計測データの並列・バックグラウンド表示
  • CANデータベース(dbcファイル)によるバイナリデータの物理値化
  • GPSデータのマップマッピング
  • 車両のフリート表示
  • 地図への軌跡表示
  • 地図データと計測データの並列・バックグラウンド表示
  • 地図上の軌跡に対してイベント表示(エラー、しきい値等)

Mobile Application

スマートフォン内蔵の9軸センサー/GPSセンサー/カメラデータを計測・アップロードするアプリケーション


motion-store
  • センサー/動画データのリアルタイム送信
  • 計測をローカル保存し、後からアップロードも可能
  • 車両に固定し、簡易車両計測にも利用可能
  • プラグインアプリ(Motion Plugins)との連携

プラグインを利用して、様々なセンサーデータをワイヤレスに intdashサーバーへ送信可能

資料リンク

Automotive Pro 評価ガイド(PDF:14.6MB)

CAN-USB Interfaceマニュアル(PDF:1.3MB)

intdash Automotive Pro 機材紹介と設置イメージ